「乳酸菌を含むヨーグルトを食べることで、老化を促す腸の腐敗菌の増加を抑えることができる」。
今から約100年前、ロシア生まれのノーベル生理学・医学賞学者、イリア・メチニコフが唱えた「ヨーグルト不老長寿説」は今、実証されつつある、といってもいいのかもしれません。
そう思わせるほど、ヨーグルトとそれに含まれる乳酸菌・ビフィズス菌類についての効能研究が花盛りなのです。
ヨーグルトは、「おなかの調子を整える」というトクホ(特定保健用食品)で表示が許可されている効能に加え、体脂肪減少、インフルエンザ・風邪の予防、花粉症・アレルギーの改善、美肌といった現代人が関心を持つ機能についての研究が相次いで報告されています。
最近では、ストレス軽減、安眠などヨーグルトの菌が脳にまで働きかけるとする研究も登場しているのです。
ところでヨーグルトと言えばカスピ海ヨーグルトが有名ですが、カスピ海ヨーグルトのクレモリス菌がつくるねばねば成分が注目されています。
それは、「乳酸菌が産生する菌体外多糖(Extracellular Polysaccharide)でEPSと略されます。
このEPSは単糖が集まったものですが、消化吸収されやすいショ糖類やデンプンと違って難消化性のため、小腸で酵素分解されず大腸まで行くのです。
つまり、食物繊維のように働くのです。
だから「EPSを“乳酸菌がつくる食物繊維”と呼んでもいいのでは」という専門家もいます。
現在、日本で市販されているヨーグルトに利用されている乳酸菌のなかで、クレモリス菌はEPSをよく産生する菌です。
実は、フィンランドでよく食べられている国民的ヨーグルトに、カスピ海ヨーグルトのようにクレモリス菌を使ったものがあり、1990年前後に、この粘性の高いヨーグルトのEPSについての研究を行ったところ「北欧でフィンランドの大腸がん罹患率が低い一因に、このヨーグルトの寄与があるのではないかと考えた」という結論が出ています。
ヨーグルトは、何が何でも乳酸菌というのではなく食物繊維的な要素でも十分に注目に値するのです。
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ラベル:ヨーグルト