見た目に綺麗と汚いは何となく雰囲気や感覚で分かるものです。
しかし、その見た目の感覚と現状とにも違いがあるのです。
勿論、判断基準にもよります。
例えば八頭身美人でお肌もすべすべ、目もぱっちりしていたら間違いなく美人の部類に入るでしょう。
そして綺麗だ、という賞賛を受けるかもしれません。
一方、表現は悪いかもしれませんがビヤ樽の様なスタイルで皺くちゃの顔をしていたら誰も美人とは呼ばないでしょう。
しかし、汚いという範疇ではありません。
寧ろ美人顔でも、泥んこや汚物に塗れていれば汚いと思うでしょう。
あるいは、国にもよりますが下水が完備していないところでは汚物が川に流れていることはざらです。
でも、そんな川で洗濯をしたり水浴びをしたりしてもその国の人たちは昔から平気なのです。
美人も沢山いますが、同じようにそこで水浴びもします。
汚いでしょうか、そんな美人の手は握れませんか・・?
判断基準を明確にしておかないと綺麗とか汚いとか一概に言えませんね!
最近下手くそな家庭菜園をやっています。
キャベツや白菜、小松菜などの菜っ葉類も作ってみます。
レタスは余り虫が付きませんが、それ以外の葉物は、あっと言う間に青虫にやられます。
家で食べるものですから余り殺虫剤などは使いたくないのです。
ですから、ともかく収穫できた菜っ葉には虫食い跡とナメクジやカタツムリなどが付いています。
見た目の感じでは食欲がわかないかもしれませんが、湯がけば綺麗になりますし、虫も落ちてしまいます。
幸いにして我が家の嫁は、この方が安全安心だと言って食べてくれます。
一方、スーパーで売っている葉物は商品ですから虫食い跡など決してありません。
でも、そうするためにどれだけの農薬が撒かれているのでしょう?
多分、農薬まみれだと思います・・。
綺麗とか汚いとかいう観点からの判断になれば比較になりません。
しかし、農薬という毒物で綺麗な作物が本当に良いのでしょうか?
少なくとも農薬をまく現場を見ていないと分かりません。
しかし、間違いなく農薬なしでは害虫は防除できないのです!
見た目の綺麗に毒されていると肝心の体も心も蝕まれてしまうかもしれません・・。
私たち日本人は清潔癖に毒されている面があります。
何事も消毒して綺麗でなければならないと・・・。
床に落とした食べ物は汚いから口にしてはいけない、手を綺麗に洗わなければ病気になる・・。
そんなふうにして育て上げられると判断基準も考え方も偏ってくるような気がします。
そもそも、無菌のところなどありはしないのです。
無菌のところで私たち人間は生きてはいけないのです。
私たちの体の中にも微生物は沢山いて、それぞれが消化などの働きにも関与してくれているのです。
よく言われるのが腸の中の善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスです。
どうして皆が善玉菌ばかりにしないのでしょう?
善玉菌ばかりにならないのでしょう?
悪玉菌も多分必要なのだと思いますね・・。
人は様々なバランスの中で生きているということでしょう。
善玉菌ばかりを求め過ぎるのも問題かもしれません。
悪玉菌を退治することばかり考えるのも問題がある様な気がします。
現代病にはアトピーやうつ病など今までなかったような病気が色々と出てきています。
しかし、汚物が流れている川で水浴びをする様な国の人には無関係の病気だといいます。
何が違うのでしょうか・・?
つくづく思うのですが、私達はバランスよく生きていれば何とかなる様な気がします。