食物繊維が体に有用なことは、動脈硬化の予防や便秘解消に役立つことではっきりしているのです。
例えば、動脈硬化は血管が老化して硬くなってしまった状態を指します。
つまり、血管の壁にコレステロールや中性脂肪がたまって厚い壁となり、血管を細くしてしまって弾力もなくし血液の流れを悪くするのです。
ただ、動脈硬化は年をとると共に誰にでも起こる可能性が高いのですが、食生活や生活環境にっては血管の若さを保つことも可能なのです。
先ほど食物繊維は二種類と書きましたが、水に溶ける食物繊維と溶けないものとに分けられるのです。
溶けないものは腸の中で水を吸って何倍にも膨らみ腸壁を刺激するので、便秘や肥満解消に効果的なのです。
一方、水に溶けるものは腸内の微生物によって分解され、結果的に糖分やコレステロールの吸収を遅らせ、食後の血糖値の上昇も抑えてくれます。
だから、糖尿病や動脈硬化、高血圧の予防に役立つのです。

動脈硬化の予防には、かんきつ類、こんにゃく、わかめなどの海藻に含まれるアルギン酸やペクチンなどの水溶性食物繊維がとてもよく働いてくれます。
また、便秘などに対しては、ゴボウ、玄米、豆類に多く含まれるセルロースやリグニンなどの不溶性食物繊維が役立ちます。
こうした食物繊維は、野菜に多く含まれていますが、必ずしも野菜だけではないので好き嫌いの多い人も工夫して取り入れるように努力しましょう。
それが、長い目で見ればあなたの健康を支えてくれるのです。
食物繊維をあれこれとることで、便秘も解消され、場合によれば動脈硬化の防止にもなるなんて、とても素敵なことではないでしょうか・・。

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